誰も教えてくれなかったピアノ教室・音楽教室ホントの話

ホントのところ

みんながピアノ教室・音楽教室を辞める本当の理由

「勉強が忙しくなった」「経済的理由」「部活で時間が取れない」「子供が練習しなくなった」
ピアノ教室や音楽教室を辞める理由は色々とありますが、果たして皆さんが先生に伝える辞める理由は本心なのでしょうか?
実際はもっと根本的な原因があり、それを解決できる教室かできない教室かでピアノのレッスンが長続きできるかどうかが決まっていきます。

子供がピアノ教室を辞めるタイミングには共通点がある

そもそも単純に考えると、ピアノのレッスンが何物にも代えがたいくらいに楽しければ、よほどの理由がない限り辞めたりはしません。つまり、辞める根本的な原因はピアノのレッスンが「飽きた」のであって、それ以上に大切なことがあるから辞めるという選択になります。
平均的に見ると、子供がピアノ教室や音楽教室を辞めるのは小学校中学年くらいから増えだしていきます。小学校3,4年生になると勉強も次第に難しくなり、学校の宿題、友達と遊んだり、ゲームをしたり、本を読んだり、テレビを見て、Youtubeを見て、塾にも通って、習い事も他にあって・・・とにもかくにも今の時代の小学生は昔に比べても「忙しい」のです。
そんな忙しい小学生にとって、たくさんある「やることリスト」の中にピアノ以上に楽しいこと、やらなくてはいけないことがあれば、次第にピアノへの興味は薄れ、練習をしなくなり、最終的には飽きて辞めてしまうという流れになってしまいます。

家にある楽器の種類がピアノを辞める理由になることも

家にある楽器の種類がピアノを辞める理由になることも

ピアノは特に自宅で何を使って練習しているかによっても、辞める時期を早めてしまいます。
ピアノ教室に通う生徒の自宅には練習用のピアノが必要となりますが「キーボード」「電子ピアノ」「アップライトピアノ」「グランドピアノ」と分かれ、電子ピアノの中でもキーボードの延長線上程度のものや、本物のピアノと同じようにハンマーまで入ってタッチ感を生のピアノに近づけたものもあります。

基本的に、グランドピアノでレッスンするピアノ教室が多いので、自宅で使ってる楽器がどれだけグランドピアノに近いかで、レッスンで習ったものを再現できるかどうかが決まります。例えば、ずっと自宅で練習する楽器がキーボードの家庭はかなり早い段階で辞めてしまう生徒が多いです。その理由は、せっかく教室でグランドピアノの最高の音でレッスンしても、家に帰って弾くのがキーボードだと音も悪く鍵盤のタッチも軽い。結果、教室と自宅での練習環境のギャップが大きすぎて、つまらなくなって辞めてしまう生徒が多くなります。
逆に自宅でも生のピアノで練習できる子供は、レッスンで習ったものをそのまま自宅でも再現できる環境に近いので、教室で上手く演奏できたものを、家でも気持ちよく弾くことができるため、楽しく長続きできる率が高くなります。

一番の辞める理由はレッスンのマンネリ化

しかし、ピアノ教室や音楽教室を辞める一番の根本的な理由は、長年習っていくに従いレッスンがマンネリ化してしまうことです。特にピアノ教室は最初に習った先生が、そのまま辞めるまで同じ先生ということが多い習い事でもあります。最初のうちは何もかもが新鮮で楽しめても、年数が経つにつれて演奏する曲は変わっても、先生の指導が一方通行だと、どんなにピアノが楽しくてもレッスンに対して飽きてしまい、辞める原因になってしまいます。

このため、ピアノの先生、音楽教室の先生は生徒を飽きさせないために、気持ちを盛り上げてくれるイベントを作ったり、コミュニケーションの取り方を工夫することで、生徒のやる気を上げる引き出しを増やしてマンネリ化を防止しているのですが、全員の先生がレッスンを飽きさせない努力をしているというわけではありません。
どうしても先生という職業は、生徒を上達させるために自分の演奏力も上げなくてはいけないですし、指導法の研究もしなくてはならず、自分のことに集中しすぎてレッスンのマンネリ化が生徒を辞める原因になっていることに気づかない先生も少なくありません。

「先生は変わらない」のではなく「先生を変える」という考え方

しかし、考えてみると、ピアノ教室や音楽教室は最初から最後まで同じ先生でなくてはならない、という決まりはありません。むしろ、せっかくピアノや音楽が楽しいと感じるのであれば、別な刺激を求めて先生を変えるということもスタンダードになって不思議ではないと思います。

飽きたのであればもっと楽しい先生。もっと上達したいのであれば上級のレッスンができる先生。練習をしたくないのであれば練習しなくてもいい先生。経済的な理由であれば安いピアノ教室。せっかく習ったピアノレッスンを打ち切ってしまうのではなく、続けるために先生を変えるという選択を選んでみるのも良いはずです。
途中で先生を変えて「やっぱり習い続けて良かった」と高校生まで習い続けて先生に涙ながらに語った生徒の話も沢山あります。

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pomupumupupu

pomupumupupu

小さな音楽教室Webマーケター

元音楽教室管理事務とホームページ制作を担当。現在はWebマーケティングとWebデザイナーのフリーランスとして活躍中。現在も音楽教室業界との親交が厚く、家族で小さなピアノ教室を経営している。

  1. 習うと危険なヤバい自宅個人ピアノ教室・音楽教室の見分け方

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  3. ピアノ教室の先生になる方法って?最低限の能力とは?

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