ピアノ教室の退会理由で多い「宿題」と「自宅練習」
子供のピアノ教室では小学校中学年辺りからレッスンを辞める生徒が出始める傾向があり、理由としては「他の習い事」「勉強」「クラブ活動」「遊ぶ時間が取れない」といったものが挙げられますが、子供が宿題や自宅練習をせず、親が習わせる意味を見いだせなくなり退会するといったケースが辞める理由の根本にあります。
かといって、宿題や自宅練習をしなくていいピアノ教室というのもあまり聞いたことがないと思いますし、宿題や自宅練習が無ければ長続きするのか?その辺りの本当のところを解説します。
ピアノ教室・音楽教室が宿題や自宅練習を重視する理由
どんな習い事でも宿題や自宅練習はありますし、ピアノ教室や音楽教室だけが特別というわけではないのですが、個人レッスンの場合、30分レッスンという短い時間でのレッスン形態を取り入れている教室が多く、週1回の30分だけで上達するには無理があるというのが、特に宿題や自宅練習を重視する理由の一つになっています。
そして、上達しないことにはレッスンがつまらなくなり、早い段階で辞めてしまう子も多いため、長くレッスンに通うためには宿題や自宅練習をきちんとやった上で、レッスンに臨んでもらうのが理想形となります。
こういう理由を考えると、逆に宿題や自宅練習をやらなくてもいいという教室は上達することが難しく、習いやすいようにも思えますが逆に早い段階で辞めてしまう結果になってしまうといえます。
宿題や自宅練習をしなくてもいいピアノ教室は「有る」
しかしながら、宿題や自宅練習をしなくてもいいというピアノ教室、音楽教室は少ないとはいえ実在しますし、条件付きで宿題なしを認める場合もあります。
例えば、安い月謝でレッスンというよりは、ピアノを弾かせてる程度のピアノ教室だと、宿題や自宅練習を義務付けたりしませんが、逆に上達もしませんので言葉は悪いですが「インスタントピアノ教室」とも呼ばれ、どんどん生徒が入ってきて、どんどん辞めていくという教室になっています。
長い間、習ってくれた生徒や大人の生徒の中で、学業や仕事が忙しい場合は、期間限定などで宿題や自宅練習を無しにするケースもありますが、これはあくまで条件付きという形になります。
最近、増えているのが、生徒の個性に応じて宿題や自宅練習を無しにするケースで、よくオーダーメイド型のピアノ教室が用いる手法です。
集中力が極端に少ない子供や、引っ込み思案で自分を表現しにくい子供や、ピアノは大好きなのに宿題や自宅練習が大嫌いで他の教室を辞めてしまった経験のある子どもなどに、その個性に応じてあえて宿題や自宅練習を無しにするという方法です。
宿題や自宅練習が逆効果になってピアノが嫌いになってしまうのでは本末転倒ですので、まずは「ピアノレッスンを好きになってもらう」ことに集中し、ピアノを弾くことが好きになると家でも弾くようになるという過程を作り出すことで、いつの間にか宿題や自宅練習を自主的にするようになります。
この方法はオーダーメイド型という、生徒によってレッスン内容を時間すらも変えてしまうという、特殊なレッスン形態を導入しているピアノ教室ならではの手法ですので、もし、お子さんの個性的な性格に合わせたピアノレッスンを探している場合は、オーダーメイド型ピアノ教室を探してみるのも良いかもしれません。