ピアノ教室のホームページは控えめな表現の教室が多い
生徒募集のためにホームページを持っているピアノ教室は、実はまだまだ数が少なく、ホームページを持っている教室でも作ピアノの先生自身が一から学んで作ってみたというものも多く、内容も控えめで情報不足なホームページが多いのが実状です。
そんな実状ですので、ちょっとでも目立ったホームページを作ると、他の教室を圧倒できるため生徒募集でも優位に立つことができるのも今のピアノ教室業界の特徴です。
このため、それを逆手に取った「大げさな表現」、中には事実は異なった中身であったり、嘘の情報を書いているピアノ教室も散見しだしており、教室を探すときには注意が必要となります。
ホームページに書かれた嘘の情報に注意!
芸能界ではよく経歴詐称の問題が取り出たされますが、実はピアノ教室の中にも経歴詐称をおこなっている先生もおり、音大卒業と書いてあっても実は卒業していなかったり、ピアノの先生としての経験年数やグレードなどを詐称していることもあります。
また、生徒が沢山いるような雰囲気をホームページで出していても、実際はほとんど生徒がおらず、レッスン経験が殆ど無い先生や、中には生徒数200人!と言って、実際は先生を10人集めて合計生徒数が200人というだけという教室もあります。
「習うと頭が良くなる」は広告規制対象となる危険な言葉
目立ったホームページを持つ教室の中には「ピアノを習うと頭が良くなる!」という表現を大きく用いたものも見かけますが、頭が良くなるという研究結果や学術的根拠が無いものを宣伝として使用するのは「優良誤認表示」と言われ、景品表示法第5条第1号に反する行為になる可能性があります。
確かに、幼少の頃から音楽教室に通ったりピアノを習うことで、感受性やイメージ力などの感性部分を司る右脳の発達を促すとは言われています。しかし、「右脳の発達=頭が良くなる」は、別な具体例でいうと「このサプリを飲むと体が良くなる!」ということと同じで、全員が効果を実感できるものではありません。にも関わらず、断言してしまうことは誇大広告となり、法律違反となる危険性をはらんでいます。
大げさな見出しよりレッスンへの心からの想いが書かれていることに注目
わざわざ根拠の無い大げさな表現を使って生徒を集めようとする先生よりも、自分にだけしかできないレッスンを生徒への想いと共にホームページで書き連ねている先生のほうが、きちんとしたレッスンをしてくれる先生だというイメージを持てますし、事実、自分の過去の経験や自信がなければそういった文章を書くことはできません。
ピアノを習えば頭が良くなるという言葉は、仮にそれが本当だとしても、それはピアノのおかげであって、その先生のおかげではありません。むしろ大切なのは、自分にしか無いレッスンや能力、魅力が、生徒にとってどういう良い影響を与えるのかを、明確に伝えられる先生こそ、信頼の置けるピアノの先生と言えます。