近所にピアノ教室がたくさんある場合、どうやって良いピアノ教室を見分けたら良いか悩むと思います。
良いピアノ教室と一言に言っても、先生が優しい、上達が速い等というように、どんな分野を重視するかは人それぞれですが、基本的に一番大切な条件をクリアしていないと良いピアノ教室とは言えません。その条件とは何なんでしょうか?
お友達がピアノを習い始めたんですけど、先生がこちらの話をあまり聞いてくれずに一方的に進めるんで、相性が合わないって悩んでまして…
コミュニケーション不足からの相性の問題は確かによく聞く話だし、これが生徒が辞める原因になることも多いと思うね。
ピアノ教室を探すときに、自分に合った先生を見つけるコツみたいなのってありますか?
今の時代、ピアノの先生がホームページを持っていたり、twitterやfacebook、Instagramをやっている先生も多いから、そういったところからヒントを得ることはできると思うよ。
意外と多いピアノの先生との相性トラブル
相性の合う合わないはお互い違う人間同士ですので、どうしても避けられないことではあるのですが、それが本当に相性の問題なのかはまた別な問題になります。
例えば、極端な話ですが、レッスンの指導方針がコンクールを目指すことを中心としている先生に、楽しく弾ければ良いという生徒が入会しても、指導方針で相性が合うのは難しいと思います。
あるいは、いつも冗談ばかり言って笑わせるのが得意な先生と、レッスンなんだから真面目にやってほしいと考える生徒であれば、これも相性はなかなか合わないと思います。
こういった相性問題はよくある話なのですが、もっと凄い話になると社会常識や人間性が欠落しているためにトラブルとなるケースもあり、そもそも人の話を聞かない。すぐ怒る。約束を守れない。といったことで、相性以前のトラブルが起きることもあります。
自分と相性が合いそうなピアノ教室を見つける方法
自分の求めているピアノレッスン、ピアノの先生と巡り合うためには、事前に入念な下調べが必要となります。
今の時代、ホームページを持っているピアノ教室は当たり前になってきていて、twitterなどのSNSをやっている先生も増えてきていますので、そういった公開情報を見て、自分に合ったピアノ教室なのかを見極めることがある程度できます。
例えば、ホームページに書かれた指導方針から、この先生は何を主に目指しているのか。演奏力の上達の速さなのか、子供の人としての成長なのか、楽しいサークルのような集まりにしたいのか。生徒への想いが強い先生ほど、明確にそういったイメージがホームページに投影されています。特に生徒とのレッスン風景を沢山使っている教室は、それだけ生徒との信頼関係できている証でもありますし、逆に先生の写真も無い教室はどうしても信頼度に欠ける教室のように見えてしまいます。
ただ、ピアノ教室の先生全てが文章を書くことが得意というわけではないので、ホームページに中身が薄くあまり伝わってくるものが少ない教室も多いと思います。
そこで、教室の特性を見極めるにはホームページだけではなく、ブログやSNSもチェックする必要があります。
レッスンの話題や生徒の話題など、先生の人間性がよく出やすいのがブログやSNSですので、どんなことを書いているかをじっくり見てみると、相性の善し悪しのイメージが付くと思います。
SNSで分かる危険なピアノ教室
日々のレッスンや日常を書き連ねていくtwitterやfacebookですが、正直な自分を出しすぎて感情をそのまま投稿してしまっているピアノの先生も少なくありません。
例えば、辞めてしまった生徒、宿題をやってこない生徒、約束を守らない保護者など、先生本人に責任は無いのかもしれないですし、自分では単なる愚痴のつもりで書いているのかもしれません。しかしながら、公に人の目に触れるところに平気でお客様である生徒に対する批判を、自分のピアノ教室公式の場所に書き連ねるのは社会常識的に問題があります。
例えば、ヤマハ音楽教室の先生がこんなことをやってしまえば、契約解除ということにもなりかねません。
参考記事(外部)
ヤマハ音楽教室ならクビになることをtwitterで書くピアノ教室の恐怖
※一般社団法人全国個人音楽教室生徒募集支援協会の記事へジャンプします。
レッスン規約もチェックすると人柄が分かる
それと、意外に見落としがちなのがレッスン規約です。ホームページに掲載している教室も多いのですが、そのルールや注意事項に、自分の意にそぐわない事が書いていないかどうかを事前にチェックすることは非常に重要です。レスンを始めて、後になってから先生にレッスン規約に掲載していますと言われ、トラブルになりやすいので注意してください。
また、ホームページに目立つところに命令口調のような感じで教室のルールや規約を書いているピアノ教室には注意が必要です。
どこか別なページに教室のルールや注意事項として規約がまとめられているのなら良いのですが、まだ習っていない人に対して「約束は必ず守れ」というニュアンスの言葉を目立つように、たくさん投げかけてきている印象を与えるホームページを持つ教室は、人によっては相性が合わないと思います。
単純に言うと、レストランに入店していきなり店のルールばかりを説明されれば、どんなに美味しい料理が出てきても2度と行きたくなくなる人がいると思います。それと同じです。
料理さえ美味しければいいという人には問題ないのですが、全員がそういうわけではないので、ルールの伝え方で相性を判断することも大切です。
Googleレビューの評価は鵜呑みにしない
ピアノ教室のGoogleレビューは一般的に星5つが付けられやすい業種であります。なぜなら星をつけるのは生徒であり、そのほとんどが星5つを付けてほしいと先生から依頼されて付けているからです。このため、星5つが多い教室だからといって誰にとっても星5つかというと、そういうわけではありません。
逆に星1つが付いているピアノ教室は、人気があるがゆえに妬まれて何者かに星1つを付けられてしまっているというケースも多く、Googleレビューの評価は鵜呑みにしないほうが賢明といえます。
相性が悪ければ早めの教室移籍も
ピアノ教室は一度入会してしまうと、相性が合わないからといっても辞めにくく、不満を抱えながらズルズルと習ってしまいがちになりやすい習い事であります。ただ、せっかくピアノを弾きたいという夢を持って習い出したのに、そんな状況で1年、2年と習い続けるのは非常に勿体ないことです。
もし、数ヶ月習ってみて相性がどうして合わないと感じたら、速やかに教室の移籍を考えることも視野に入れていきましょう。習い事は自分のために習うものです。我慢するよりも、ベストな環境で習うほうが楽しくピアノを演奏できるはずです。