ピアノ教室も音楽教室も発表会をおこなうところがほとんどで、参加は任意といってもほぼ全員参加という教室が多いと思います。
生徒さんの中からは「発表会に出たくないけど、どうしても出なきゃならないみたいだから」という声も聞こえてきますが、今日ご紹介するのは、ピアノを習っていたお子様が、発表会がキッカケでピアノ教室を辞めてしまったお話です。
こんなことになるなんて知らなかった!と泣き出す生徒
今回ご紹介する生徒さんのお話は、某音楽教室でピアノを習う小学1年生。
小学生になって、自宅でも宿題も練習も熱心で上達も早いので、そろそろピアノの発表会に出てはみては?と先生が言われたので、せっかく上達したから自信に繋がればと参加を快諾。
子供はお母さんから「今度、発表会に出るから頑張ろうね」と言われ、先生からも発表会で演奏する曲を用意されヤル気満々。更に自宅での練習も頑張っていたそうです。
そして、発表会用のドレスを着て当日、100人ほどが集まる小ホールで演奏・・・のはずだったんですが、急に子供が
「え?ここで弾くの?こんなに人がいるところで?弾けない・・・弾けないよ!」
驚いたお母さんと先生が、なんとかなだめようとするも「こんなことになるなんて知らなかった!」と大泣き。
結果的には、舞台にお母さんがついて行って、なんとか演奏して発表会を終えたのですが、この日からピアノに対するヤル気を無くしてしまい、ほどなくしてピアノ教室を辞めてしまたそうです。
初めてのピアノ発表会への気配り
この出来事に対し、お父さんはかなり怒り心頭で、「どうして娘に発表会がどういうものか、事前に教えてあげなかったんだ!」と、先生に対する怒りを募らせたそうなのですが、確かに小さい子供ほど初めてのピアノ発表会がどういうもので、どういった場所で演奏するか見当がつかない子供もいると思います。中には普段、教室でやっている規模の小さなミニ発表会と同じようなものと思っている子供もいるかも知れません。
ただ、今回のお話のようなことはあまり聞いたことがなく、通常は先生が発表会とはどういうものかを説明し、親子が納得して参加しているものです。おそらく、先生からの説明不足や気配りの無さが招いたトラブルだと思います。
先生や親にしてみると、ピアノの発表会はこういうもの、と当たり前のように思えるかもしれませんが、子供にしてみたら未知の世界。大人でも知らないでいきなりステージに立たされれば動揺すると思います。
そういった子供の心理を理解して、気配りをしてあげられる先生を選ぶということも、教室選びのポイントなのかもしれません。
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